東急不動産ホールディングス株式会社 の会社詳細
東急不動産ホールディングス株式会社
東急不動産ホールディングス
2026年3月期 第3四半期

東急不動産HD・2026年3月期Q3、純利益31%増の621億円——都市開発が好調、年間配当は8円増配へ

増収増益
増配
都市開発
インバウンド
物件売却
不動産
再生可能エネルギー
東急不動産HD
第3四半期累計期初から9ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

8,322億円

+9.0%

通期予想

1.3兆円

進捗率64%

営業利益

1,041億円

+18.5%

通期予想

1,600億円

進捗率65%

純利益

622億円

+31.1%

通期予想

900億円

進捗率69%

営業利益率

12.5%

売上高は前年同期より 9.0% 増え、純利益は 31.1% と大幅に伸びました。主力の 都市開発事業での物件売却 が利益を押し上げ、インバウンド需要によるホテルの回復も追い風です。年間配当は前期から 8円増配44.5円 を予定しており、株主還元を強めています。

業績のポイント

売上高は 8,322億円 (前年同期は 7,632億円 )、営業利益は 1,041億円 (前年同期は 878億円 )となりました。

  • 純利益が 621億円 と前年から 31.1% も増えたのが最大の特徴です
  • オフィスや商業施設の賃貸に加え、マンション分譲が利益を支えました
  • ホテル事業も 客室単価の上昇 により、収益力が大きく向上しています
  • 物件売却が順調に進み、不動産市況の良さを利益に変えました

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計通期予想残

セグメント別動向

各事業で明暗が分かれましたが、全体では増益を確保しました。

  • 都市開発:売上高 2,636億円 (前年比 41%増 )。物件売却益が大きく出ました
  • 戦略投資:売上高 646億円 (前年比 21%減 )。再生エネ等への投資で 8億円の赤字 です
  • 管理運営:売上高 2,608億円 (前年比 2%減 )。ホテルは好調も一部で減収となりました
  • 不動産流通:売上高 2,659億円 (前年比 10%増 )。売買仲介や再販事業が好調に推移しました
セグメント売上高構成比営業利益営業利益率
都市開発事業2,637億円32%492億円18.7%
戦略投資事業647億円8%-890百万円-1.4%
管理運営事業2,609億円31%185億円7.1%
不動産流通事業2,660億円32%473億円17.8%

財務状況と資本政策

将来の成長に向けた投資を続けつつ、株主還元も手厚くしています。

  • 総資産は 3兆4,139億円 に増えました。販売用不動産の積み増しが主な要因です
  • 自己資本比率は 24.7% です。前年末の 25.3% からは少し下がりました
  • 配当は年間 44.5円 を予定しています。前期の 36.5円 から大幅な 増配 です
  • 営業キャッシュ・フローの状況に合わせ、機動的な資金調達を行っています

リスクと課題

会社側は以下のリスクに注目しています。

  • 金利上昇による借入コストの増加や、不動産買い控えの懸念
  • 建築資材の価格高騰や、人手不足による工事費の上昇
  • 海外不動産市場の停滞。特に戦略投資セグメントへの影響
  • 景気後退によるオフィス需要の減少や、空室率の上昇

通期見通し

通期の予想は、期初に出した計画をそのまま維持しています。

  • 通期の売上高は 1兆3,000億円 (前期比 13.0%増 )を見込んでいます
  • 営業利益は 1,600億円 (前期比 13.7%増 )を目指す方針です
  • 第3四半期までの進捗は順調で、目標達成に向けた足取りは 堅実 です
AIアナリストの視点

今回の決算で最も注目すべきは、都市開発セグメントの強力な牽引力です。物件売却益のタイミングが重なったこともありますが、オフィス賃貸とマンション分譲という両輪が機能しています。

一方で、「戦略投資」セグメントが赤字に転落した点は注意が必要です。再生可能エネルギーや物流施設、海外事業への先行投資が重なっている時期と見られますが、これらがいつ収穫期に入るかが今後の焦点となります。

投資家にとっては、利益の伸び以上に 年間8円もの増配 という株主還元の姿勢が強く印象に残る内容です。就活生にとっては、渋谷再開発のような華やかな街づくりだけでなく、インフラ(再生エネ)や管理運営など、収益源が多角化されている点がこの会社の安定感と言えるでしょう。