マツキヨココカラ、2026年3月期中間は営業益7.4%増の404億円——都市部の人流増と化粧品好調が牽引
売上高
5,491億円
+4.4%
通期予想
1.1兆円
営業利益
404億円
+7.4%
通期予想
855億円
純利益
265億円
+6.2%
通期予想
565億円
営業利益率
7.4%
都市部や繁華街での人流回復を背景に、化粧品などの高付加価値商品の販売が好調に推移しました。マツモトキヨシグループが業績を牽引し、中間期として増収増益を達成。2025年10月には九州基盤の新生堂薬局を完全子会社化するなど、地方シェア拡大とグループシナジーの最大化を加速させています。
業績のポイント
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高・各利益項目ともに前年同期を上回り、堅調に推移しました。
- 売上高: 5,490億94百万円(前年同期比 +4.4%)
- 営業利益: 404億44百万円(同 +7.4%)
- 経常利益: 427億33百万円(同 +7.9%)
- 中間純利益: 265億17百万円(同 +6.2%)
- 営業利益率: 7.4%
都市部や繁華街、商業施設における人流増加を確実に捉え、特に利益率の高い化粧品カテゴリーが好調でした。また、プライベートブランド(PB)での新シリーズ投入や、デジタル技術を活用した運営効率化も利益成長に寄与しています。
業績推移(通期)
セグメント別動向
主力のドラッグストア事業において、グループ間の強みを活かした展開が進んでいます。
- マツモトキヨシグループ事業: 売上高 3,518億23百万円(前年同期比 +7.2%)、セグメント利益 281億94百万円(同 +7.6%)。1億6,000万超の顧客接点を活用した施策や訪日客需要の取り込みが奏功しました。
- ココカラファイングループ事業: 売上高 1,959億74百万円(同 +0.1%)、セグメント利益 112億52百万円(同 ▼0.3%)。効率的な販促策を実施したものの、微減益となりました。
- 管理サポート事業: 売上高 3,497億70百万円(同 +4.0%)、セグメント利益 178億70百万円(同 ▼11.6%)。グループ内物流や広告宣伝、商品供給を担っています。
国内店舗数はグループ全体で 3,492店舗(うち調剤薬局 1,005店舗)となり、ASEANを中心とした海外展開(88店舗)も積極的に推進しています。
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| マツモトキヨシグループ事業 | 3,518億円 | 64% | 282億円 | 8.0% |
| ココカラファイングループ事業 | 1,960億円 | 36% | 113億円 | 5.7% |
| 管理サポート事業 | 16億円 | 0% | 179億円 | — |
財務状況と資本政策
総資産は前期末比 51億円 増の 7,178億93百万円 となりました。自己資本比率は 72.7% と高い水準を維持しており、強固な財務基盤を誇ります。
株主還元と資本政策の動向:
- 自己株取得: 当中間期に 152億84百万円 の取得を実施しました。
- 配当増額: 直近の配当予想を上方修正し、年間配当を前回予想から4円引き上げ、1株当たり 48円(中間 24円、期末予想 24円)とする計画です。
営業キャッシュ・フローで得た 341億12百万円 の資金を、主に新規出店や設備投資に充当しています。
通期見通し
2026年3月期の通期連結業績予想については、2025年5月公表の数値を据え置いています。
通期予想数値:
- 売上高: 1兆1,000億円(前期比 +3.6%)
- 営業利益: 855億円(同 +4.2%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 565億円(同 +3.3%)
下期は、2025年10月に買収を完了した株式会社新生堂薬局(119店舗)の連結貢献が見込まれるほか、引き続き都市型店舗の強みを活かしたインバウンド需要の取り込みと、PB商品の拡充による採算性向上を目指します。
リスクと課題
持続的な成長に向け、以下の要因を注視する必要があります。
- 競争激化と狭小商圏化: 業種を越えた新規出店やM&Aによる規模拡大が進んでおり、同質化する競合との差別化が急務です。
- コスト上昇: 物流費や労務費の高騰に加え、地政学リスクに伴う資材価格の変動が利益率を圧迫する可能性があります。
- 労働力確保: 薬剤師をはじめとする専門人材の不足が、出店や調剤事業の拡大における制約要因となるリスクがあります。
