非鉄・金属
電線・ケーブルメーカー
2026年3月期 通期
3社2026年5月17日
NEW · 3日前電線・ケーブル大手3社・2026年3月期通期——生成AIバブル到来で全社過去最高益、フジクラが利益率16%で独走
電線・ケーブル
非鉄金属
住友電気工業
古河電気工業
フジクラ
生成AI
データセンター
ワイヤーハーネス
光ファイバ
2026年3月期決算
今期の総括
AI特需で「電線」が「高付加価値デバイス」へ進化
2026年3月期の電線業界は、生成AIという巨大な追い風を受け、歴史的な好決算となりました。住友電気工業が売上高5兆円を突破する一方、フジクラは驚異の営業利益率16%を叩き出し、市場の主役に躍り出ました。業界全体が「単なる電線屋」から、世界を支えるハイテクインフラ集団へと変貌を遂げています。
業界全体の動き
この1年、業界を動かしたのは「AI」と「価格」です。
- 生成AI市場の急拡大が起きました。
- 北米を中心にデータセンター投資が爆発しました。
- 光ファイバや接続部品の需要が急増しました。
- 自動車生産の回復でワイヤーハーネスが売れました。
- 原材料費のコスト増を価格に転嫁できました。
これらにより、3社とも過去最高の利益を出す「お祭り騒ぎ」の決算となりました。
売上高ランキング
業界平均
住友電気工業が5兆円を超える圧倒的な規模を誇ります。業界平均を大きく上回る巨頭ぶりが鮮明です。
売上高 前年同期比
業界平均
フジクラが20%超の伸びを見せ、AI関連の需要を最も効率的に取り込んでいることが証明されました。
純利益 前年同期比
業界平均
古河電気工業が117%増と爆発。本業の回復に加え、構造改革による利益の押し上げが効いています。
勝者と敗者
「勝者」は圧倒的な稼ぐ力を見せたフジクラです。
- 営業利益率は16%に達しました。
- 2位の住友電気工業(8.2%)にダブルスコアの差です。
- 北米のデータセンター向け特注ケーブルが独壇場でした。
一方、古河電気工業は増益率こそ高いですが、利益率は4.9%に留まります。
- 住友電気工業やフジクラに比べると、収益性の改善がまだ道半ばと言えます。
勝者
フジクラ
苦戦
古河電気工業
営業利益ランキング
業界平均
売上規模では3位のフジクラが、営業利益では古河電気工業を抜き去り、2位に食い込む異例の事態です。
営業利益率ランキング
業界平均
フジクラの16%という数字は製造業として驚異的。特定の高付加価値製品がいかに稼いでいるかが分かります。
注目の動き・戦略比較
各社の「稼ぎ方」に明確な個性が出ています。
- 住友電気工業: 1対4の株式分割を実施し、投資家層を拡大しました。売上5兆円の規模感と、情報通信部門の利益率23.7%という強さを両立しています。
- フジクラ: 配当性向を40%に引き上げました。独自の「SWR/WTC」技術で、世界シェアを握る「インフラ銘柄」の地位を固めています。
- 古河電気工業: 資産売却などで純利益を117.4%増やしました。不採算事業の整理を進め、AI関連への集中を急いでいます。
業界共通のリスク
好調な今だからこそ、以下の点には注意が必要です。
- 銅価格の急激な変動: 原材料のコスト管理が常に課題です。
- AI投資の一巡: データセンター建設が落ち着いた後の反動減。
- 地政学リスク: 北米や中国の政策変更による影響。
- 人材不足: 急増する需要に対し、生産現場の労働力が足りません。
就活生・転職希望者へ
「地味な業界」というイメージは、もう古いです。
- 平均年収のアップや還元策が活発です。
- 世界最先端のAIインフラを支えるやりがいがあります。
- 自動車から宇宙まで、活躍のフィールドが広がっています。
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