株式会社リクルートホールディングス の会社詳細
株式会社リクルートホールディングス
リクルートホールディングス
2026年3月期 第3四半期

リクルートHD・2026年3月期Q3、営業利益21%増の4,956億円——HRテック好調で通期予想を上方修正

増収増益
上方修正
HRテクノロジー
Indeed
自社株買い
円安影響
株主還元
リクルート
組織再編
第3四半期累計期初から9ヶ月間の累計値(前年同期比)

売上高

2.7兆円

+1.5%

通期予想

3.7兆円

進捗率75%

営業利益

4,957億円

+21.1%

通期予想

5,906億円

進捗率84%

純利益

3,949億円

+15.6%

通期予想

4,809億円

進捗率82%

営業利益率

18.1%

売上収益は 2兆7,367億円(前年比 +1.5%)、営業利益は 4,956億円(同 +21.1%)でした。主力の HRテクノロジー事業 が想定を超えて成長し、円安も利益を押し上げました。好調な進捗を受け、通期の利益予想を 上方修正 しています。

業績のポイント

売上収益は 2兆7,367億円(前年比 1.5%増)となりました。
営業利益は 4,956億円(前年比 21.1%増)と大きく伸びています。

利益が大幅に増えた主な理由は2つあります。
1つ目は「Indeed」などの求人サービスが、米国を中心に好調だったことです。
2つ目は、想定よりも為替が円安で推移し、海外利益を押し上げたことです。

これらの好調を受け、通期の営業利益予想を 5,906億円 に引き上げました。

業績推移(通期)

売上高営業利益|当期累計通期予想残

セグメント別動向

  • HRテクノロジー事業:売上収益は 1兆550億円(前年比 4.1%増)です。

米国の求人広告市場が底堅く、効率的な運営で利益率も向上しました。

  • 人材派遣事業:売上収益は 1兆2,575億円(前年比 1.9%増)です。

日本国内は人手不足を背景に好調ですが、欧米や豪州は景気の影響で弱含みました。

  • マーケティング・マッチング・テクノロジー事業:売上収益は 4,241億円(前年比 5.1%増)です。

飲食店予約や美容などのサービスが、個人ユーザーの利用増加で順調に伸びました。

セグメント売上高構成比営業利益営業利益率
HRテクノロジー1.1兆円39%3,950億円37.4%
人材派遣1.3兆円46%851億円6.8%
マーケティング・マッチング・テクノロジー4,242億円16%1,392億円32.8%

財務状況と資本政策

総資産は 2兆6,950億円 となり、前期末より少し減りました。
これは自己株式の取得により、資本が減少したためです。

配当は1株あたり年間 25円 とし、前年より 1円増やす 予定です。
さらに、2,500億円 を上限とする大規模な 自社株買い を進めています。
稼いだ利益を積極的に株主へ戻す姿勢を鮮明にしました。

リスクと課題

  • 世界的な景気後退により、企業の求人意欲が冷え込むリスクがあります。
  • 為替レートが急激に円高へ進むと、円換算の利益が目減りします。
  • 各国の労働法制やAI利用に関する規制の変化が事業に影響する可能性があります。

戦略トピック

2025年4月付で、組織の枠組みを大きく変更しました。
旧「マッチング&ソリューション」の人材領域を「HRテクノロジー」へ統合しています。
これにより、求人サービスを世界レベルで一本化し、開発を加速させる狙いです。

AIアナリストの視点

リクルートの「稼ぐ力」の源泉が、完全に海外(HRテクノロジー)へ移行していることが鮮明になった決算です。

特に、広告単価の最適化やコスト抑制が功を奏し、売上の伸びを大きく上回るペースで営業利益が増えている点は高く評価できます。就職活動中の学生にとっては、同社が単なる「リクナビ」の会社ではなく、世界最先端のデータ分析とAIを駆使するグローバルテック企業へと変貌している点は重要です。

注目すべきは 2,500億円規模の自社株買い です。これは日本企業の中でもトップクラスの規模であり、株主重視の姿勢が非常に強いことを示しています。今後は、円高に転じた際の利益への影響を、事業自体の成長でどこまでカバーできるかが焦点となるでしょう。