オカムラ、長期ビジョン「Beyond Breakthrough 2035」と中期経営計画2028を発表 営業利益年平均10%成長目指す
株式会社オカムラ(7994)は、2035年を見据えた長期ビジョン「Beyond Breakthrough 2035」と、2027年3月期から2029年3月期までの中期経営計画2028を発表しました。新中期経営計画では、営業利益年平均成長率10%以上、ROE12%以上 を目指し、事業構造改革と生産性改善を推進します。また、株主還元として配当性向40%以上を維持 し、総還元性向の向上も視野に入れています。
中期経営計画2028の概要
オカムラは、事業環境の変化に対応し、長期的な成長を目指すため、新たな長期ビジョンと中期経営計画を策定しました。長期ビジョン「Beyond Breakthrough 2035」では、需要創出型企業として、世の中や市場の変化を先取りし、社会に価値を提供する姿勢を明確化しました。中期経営計画2028では、長期ビジョンの実現に向け、経営効率を重視した事業構造改革と生産性改善 を実行します。具体的には、事業ポートフォリオの見直し、コスト構造の改革、デジタル技術の活用などを推進し、各事業セグメントにおける収益性の向上を目指します。また、コーポレートブランディングを新たに展開し、「最も信頼されるブランド」の構築を目指す方針です。市場・顧客の絞り込みと物流システムインテグレーターへの転換などを行うことで、成長EC領域、医療機器領域向けに特化し、物流ソリューションサービスの提供に注力します。
定量目標と成長戦略
中期経営計画2028では、以下の定量目標を掲げています。
- 営業利益:300億円超
- 営業利益年平均成長率:10.0%以上 (2027年3月期~2036年3月期)
- 営業利益率:10.0%以上 (2027年3月期~2036年3月期)
- ROE:12.0%以上 (2027年3月期~2036年3月期)
これらの目標達成に向け、各事業セグメントにおいて以下の戦略を推進します。
- ワーク&ライフクリエイション事業:付加価値向上による持続的成長を目指し、働く場から暮らす場まで、人が活きる空間づくり を目指す。
- コマースソリューション事業:コールドチェーン事業、ストアプロデュース事業の収益力強化を図り、店舗設計からデジタル技術を活用した運営支援 を目指す。
- スマートロジテック事業:注力領域特化による成約率向上とアフターサービスの収益拡大を図り、「モノ売り」を超えた、物流センターの設計・調達・実装・稼働支援 を目指す。
また、成長戦略として、M&Aやアライアンスも積極的に活用し、事業領域の拡大と技術力の強化を図ります。
株主還元と資金アロケーション
オカムラは、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、中期経営計画期間中は、累進配当かつ配当性向40%以上 を維持する方針です。また、成長投資の実行状況や財務レバレッジの適正化を踏まえ、機動的な自己株式取得による総還元性向の向上も検討します。創出資金のアロケーションについては、300~600億円を株主還元、600~800億円を成長投資、200~300億円を維持・更新 に充当する計画です。成長投資では、AI等デジタル技術、省人化投資、生産体制再編、M&Aなどを重点的に行い、持続的な成長を支える経営基盤の強化を図ります。また事業ポートフォリオ管理を導入し、各事業に株主資本を配賦し、事業ROEを算出します。
事業セグメントの名称変更
オカムラは、2026年7月1日より、事業セグメントの名称を以下の通り変更します。
| 旧セグメント名称 | 新セグメント名称 |
|---|---|
| オフィス環境事業 | ワーク&ライフクリエイション事業 |
| 商環境事業 | コマースソリューション事業 |
| 物流システム事業 | スマートロジテック事業 |
今回の名称変更は、事業目的を「人が生活する“全てのシーン”のインフラを提供する」と定義し、事業モデルの転換や事業領域を拡大する方針を踏まえたものです。セグメントの区分方法に変更はなく、名称変更のみ となります。
オカムラの中期経営計画2028は、長期的な成長を目指し、事業構造改革と生産性改善を柱とする戦略的な内容です。特に、株主還元策の強化やAI等デジタル技術への投資は、投資家にとって魅力的なポイントです。また、各事業セグメントにおける具体的な戦略や目標も明確に示されており、今後の業績動向に注目が集まります。人材育成と組織構造の変革にも言及されており、企業文化の刷新と持続的な成長への意欲が感じられます。新規コーポレートブランディングの展開にも期待したいところです。
