SWCC、連結子会社アクシオの全株式を横河レンタ・リースへ譲渡、ポートフォリオ改革を加速
SWCC株式会社(5805)は、連結子会社である株式会社アクシオの全株式を横河レンタ・リースへ譲渡することを発表しました。この株式譲渡は、SWCCが進める事業ポートフォリオ改革の一環であり、成長投資による成長事業の拡大と企業価値向上を目指すものです。アクシオは、より事業親和性の高い横河レンタ・リースのもとで、企業価値をさらに高め、躍進することが期待されます。
株式譲渡の背景と目的
SWCCは、電線・ケーブルの製造・販売を通じて社会インフラを支える企業として、2019年以降、ROICを重視した事業ポートフォリオ改革を推進してきました。今回のアクシオ株式譲渡は、この改革の一環として、事業ポートフォリオの最適化を図るものです。アクシオは、クラウド型ID管理サービス「Keyspider」などを展開するITソリューション企業であり、SWCCグループのIT事業を担ってきました。今回の譲渡により、SWCCは、事業ポートフォリオの最適化と成長投資に注力し、企業価値の向上を目指します。
一方、アクシオは、横河レンタ・リースとの間でより高い事業親和性を持つことから、企業価値のさらなる向上と躍進が期待されています。横河レンタ・リースは、レンタル事業やシステム事業などを展開しており、アクシオのITソリューションとのシナジー効果が見込まれます。
譲渡対象となるアクシオの概要
株式会社アクシオは、1991年設立のITソリューション企業で、クラウドでのID管理マネージドサービスを中心に、ゼロトラスト事業を展開しています。2026年3月期の売上高は49億1700万円であり、当期純利益は3億4100万円を計上しています。近年の業績は堅調に推移しており、成長が期待される企業です。
以下は、アクシオの過去3年間の主な経営指標です。
| 項目 | 24年3月期 | 25年3月期 | 26年3月期 |
|---|---|---|---|
| 純資産 | 10億8000万円 | 11億6900万円 | 12億3400万円 |
| 売上高 | 41億1200万円 | 47億1500万円 | 49億1700万円 |
| 当期純利益 | 1億8800万円 | 2億7700万円 | 3億4100万円 |
SWCCはアクシオの株式を100%保有しており、今回の株式譲渡により連結子会社から除外されます。
株式譲渡の相手先と今後の見通し
株式譲渡の相手先である横河レンタ・リース株式会社は、横河電機株式会社と芙蓉総合リース株式会社が主要株主のレンタル事業・システム事業を展開する企業です。SWCCは、本株式譲渡が当社の当期純利益を除く連結業績に与える影響は軽微であると判断しており、本件取引にかかる利益を計上する見込みです。当期純利益への影響については現在精査中です。
株式譲渡実行日は2026年7月1日を予定しており、独占禁止法に定める手続きの完了後となります。SWCCは、本株式譲渡を通じて、事業ポートフォリオの最適化と成長投資を加速し、企業価値の向上を目指します。
SWCCによるアクシオの株式譲渡は、同社の事業ポートフォリオ戦略の重要な一歩と言えるでしょう。ROICを重視する経営方針のもと、成長性の高い事業に集中投資することで、企業価値の最大化を図る狙いが見えます。投資家としては、SWCCが今後どのような成長戦略を実行していくのか、注目していく必要があります。また、アクシオにとっては、横河レンタ・リースとの連携による事業拡大の可能性が広がることが期待されます。就活生にとっては、IT業界におけるM&Aの動向を知る上で参考になる事例と言えるでしょう。
